宮守稲荷大社の世界観と設定宮守稲荷大社は全部で三つのエリアに分かれています。
旅行雑誌に観光地として紹介される規模の神社、門前町を想定しています。
【一の鳥居エリア】
道路をまたぐように立つ巨大な鳥居が入口。
参道はこの一の鳥居からはじまり、お店がたくさん並ぶ賑やかな場所。
ただし、この商店街は、現代的なものではなく、とてもレトロです。
飛騨高山、京都祇園あたりの町並みをイメージしています
▼参考
(飛騨高山)鳥居をくぐったら、一気に街並みがレトロになる、
急に時代が巻き戻ったかのような錯覚に陥る場所、そこが宮守稲荷大社です。
【二の鳥居エリア】
神社の機能を果たす場所
(真名鶴が毎朝お勤めに行く社務所などは全部ここにあります)
宮守会館はかなり大きな施設で、結婚式に必要な設備は一通り整っています。
このほか、氏子さんたちの集会や神職の研修会など、毎日幅広く行事が行われています。
【三の鳥居エリア】
真名鶴が住んでいる場所。
そこにいくまでに、伏見稲荷のような千本鳥居を15分ほど登らなければなりません。
森のなかにある、自然豊かな場所です。
こちらには住居兼社務所と展望台があります。
社務所には玉雪という巫女がいます。
参考:
伏見稲荷大社鶴岡八幡宮みやもりのむかしばなしむかしむかし―――
とある内親王が宮杜の地を訪れました。
ここには古くから温泉が湧き、知る人ぞ知る秘湯でした。
この内親王はとても高い霊力を持っていて斎宮となることが決まっている方でした。
ある日、彼女が宮杜の秘湯で禊をしていると、誰かの視線を感じます。
禊の場は自分以外誰も入れないはずなのに、気配を辿ると、そこに小さな影を見つけます。
白い髪、赤い瞳の童女が、興味津々の瞳で彼女を見つめています。
一目で、その童女が「人」ではないことを見抜いた彼女は、童女を歓迎します。
その風貌から「鶴」と名を授けて。
以来、斎宮となるまで、この地を訪れるたびにいろんな話を聞かせ、時に歌や舞を教え過ごしたのでした。
そしてーーーー
いよいよ宮杜を訪れる最後の日、彼女は言います。
「どうか、この場所を守ってくれませぬか」
彼女が生まれつき持っていた力は、決してそれまでの人生を
楽しくするものではありませんでした。時に心無い言葉で傷つき、
聞こえるはずのない心の声や見えるはずのない視線に怯える日々でした。
その彼女が、鶴にであい、心癒され、生きる喜びを得た場所だったのです。
鶴は力強く頷きます。
この場所を、守ると。
それ以来、この地は『宮守』、とよばれるようになったということです。